2011年4月18日月曜日

Ports, Ports Collection, portsnapの使い方(FreeBSD8.1)

作業環境:FreeBSD8.1

Ports Collectionとは
ソフトウェアの情報ファイル(ソースコードを除くMakefile, distinfoなど)を保持し、そのファイルに基づいて自動的にソフトウェアをダウンロード、パッチ修正、ビルド、インストールを行うソフトウェア。(情報ファイルは/usr/portsディレクトリに展開される)
(FreeBSDの初期インストール時にports collectionのインストールを選択していると最初から含まれる。選んでいない場合はsysinstallで後からインストール可能(sysinstallは配布時のバージョンとなるので、portsnapなどで更新が必要))。

<Ports Collectionのsysinstallによるインストール>
1.root権限へ移行
2.sysinstall
3.Configureを選択
4.Distributionsを選択
5.portsにチェック
6.インストール
インストール後/usr/portsディレクトリ内にファイルがあればOK。


portsnapとは
Ports Collectionの情報ファイル(/usr/portsディレクトリ内のファイル)の内容を最新の状態に保つソフトウェア。FreeBSD8.1(6以降)では標準でインストールされる。sysinstallでPorts Collectionをインストールした場合は最新ではないので、portsnapで更新する必要あり。また定期的なアップデートもこれで行う。

<portsnapの使い方>
1.root権限へ移行
2.portsnap fetch
(最新のPorts Collectionを/var/db/portsnapへダウンロードする)
3.portsnap extract(※はじめてportsnapを使う時のみ必要)
(ダウンロードしたものを/usr/portsへ展開)
4.portsnap update
(バージョンを比較し該当するファイルをアップデート)


portsによるインストールの仕方
以下、例としてproftpdをインストールするとする。

<ソフトウェアの検索>
1.cd /usr/portsでportsディレクトリへ移動
2.make search name=proftpd(※make search key=proftpdだとより詳細に検索する)
3.検索結果が表示されるので、該当ディレクトリへ移動
(以下、該当ディレクトリが/usr/ports/ftp/proftpdだったとする)

<依存関係のあるソフトウェアのオプション設定>
1.cd /usr/ports/ftp/proftpdでproftpdのディレクトリへ移動
2.make config-recursive
3.オプション設定が表示されたら設定を行う

<インストール>
1.cd /usr/ports/ftp/proftpdでproftpdのディレクトリへ移動
2.make install clean
エラーがなければインストール完了

※make install cleanは、実際には
1.make fetch:tar.gz圧縮のソースコードを/usr/ports/distfilesへダウンロード
2.make extract:tar.gz圧縮のソースコードを展開
3.make patch:ソースコードにパッチを当てる
4.make configure:ビルドのためのcondigure設定を行う
5.make:ビルド
6.make install:インストール
7.make clean:ビルド時の中間コードを削除
が行われる。

<アンインストール>
1.cd /usr/ports/ftp/proftpdでproftpdのディレクトリへ移動
2.make deinstall
エラーがなければアンインストール成功


portsによるConfigure設定
portsでソフトウェアをインストールする場合に、ビルド時のconfigure設定を行いたい場合、
showconfig/rmconfigで設定ができる。

・make showconfig(コンフィグ設定画面を表示し、設定)
・make rmconfig(現在のコンフィグ設定を破棄(デフォルトに戻す))

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